特典で皆様にお届けする動画について

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動画とは

「動画」とは、一般的には動く映像を指す言葉ですが、アニメーションの制作現場では動きを表現する絵の事を指します。アニメーションは、少しずつ変化をつけた絵を画面上で素早く連続的に表示することにより絵が「動いているように」錯覚させる表現手法です。「動いているように」見せるためにはたくさんの絵が必要になります。この絵を「動画」と呼びます。

アニメーション制作における動画とは

まず「原画マン」と呼ばれるスタッフが動きの基本となる絵を先に描きます。その際一般的に動きの起点・重要点・終点が描かれることが多く、この絵が「原画」と呼ばれるものになります。残念ながら「原画」だけでは滑らかに動いているようにはみえません。この「原画」をトレス(クリンナップ)し、「原画」と「原画」の間に中間の絵を描き加えて動きを完成させるのが「動画マン」の仕事です。

この「間」に絵を入れる作業を「中割り」と呼び、「原画のトレス」と「中割り」の絵を合せて「動画」と呼びます。この「動画」を素早く連続的に表示することによりはじめて滑らかに絵が動き出します。

その後「動画」はスキャンされデジタルデータに変換、デジタルペイントで着彩されます。つまり、私達が放送や上映で目にする絵は「動画」であり、「動画の線」なのです。

ですので、原画のニュアンスを崩す事のないきれいで丁寧な線で作画する事が要求されます。(一般的には線幅の調整がしやすいためシャーペンでなく鉛筆で作画されています)

また、「中割り」も単純に原画と原画を結ぶのではなく、それらの絵の間でどんな動きが必要なのか「原画」の意図を汲み取り作画する必要があります。この「動画」は一般的な30分TVアニメーションで3,000~5,000枚が必要といわれています。

複数の紙に分かれた動画

多くの動画の場合、同じシーンでも「対象物」によって別々の紙に作画される事になります。例えば「手前にあるもの」「後ろの方にあるもの」、「動いているもの」「止まっているもの」などは作業工程上別々の紙に作画し、スキャン後デジタルデータで合成する事になります。

つまり紙の動画では「口だけの動画」や「髪の毛だけの動画」、逆に「口のないキャラクターの動画」や「髪の毛がないキャラクターの動画」などが多く存在する事になり、「1枚絵として完成している動画」は非常に少ないのです。

今回特典で皆様にお届けする動画について

特典で皆様にお届けする動画は、アイジースタッフが全カットから厳選させて頂きます。本物の鉛筆の線による迫力と繊細さを実感して頂ければ幸いです。

「1枚で完成されたもの」、「複数枚の重なりをお楽しみいただくもの」など、カットの構成によってお手元に届く封入枚数が異なりますことを、予めご了承いただけますようお願い申し上げます。

デジタル技術の普及にともない紙による動画は稀少となりつつあります。貴重な、世界に1枚(1セット)しか存在しない動画ですので転売などは何卒ご遠慮下さいますようスタッフ一同お願い申し上げます。