作品紹介ギルティクラウン
- 各話紹介
- 01 発生:genesis
- 02 適者:survival of the fittest
- 03 顕出:void-sampling
- 04 浮動:flux
- 05 訓練:a preparation
- 06 檻:leukocytes
- 07 輪舞:temptation
- 08 夏日:courtship behavior
- 09 捕食:prey
- 10 縮退:retraction
- 11 共鳴:resonance
- 12 再誕:the lost christmas
- 13 学園:isolation
- 14 攪乱:election
- 15 告白:sacrifice
- 16 王国:the tyrant
- 17 革命:exodus
- 18 流離:Dear ...
- 19 贖罪:rebirth
- 20 追想:a diary
- 21 羽化:emergence
- 22 祈り:convergence
イントロダクション
2029年、突如発生した“アポカリプスウィルス”の蔓延によって、大混乱に陥った日本。無政府状態となったこの国は、超国家間で組織された“GHQ”の武力介入を受け、その統治下に置かれることとなる。のちに「ロスト・クリスマス」と呼ばれるこの事件をきっかけに、日本は独立国家としての体を失い、形だけの自治権を与えられ、人々はかりそめの平和を享受していた。
そして時は流れ、10年後の2039年。鬱屈した気持ちを抱えながら、どこか世間に冷めた視線を送る少年の名は、桜満 集(おうま しゅう)。天王洲第一高校に通う高校2年生の彼は、クラスメイトたちとも一定の距離を保ち、ただ漫然と、平穏な日々を送っていた。
しかし集の平穏な日常はある日、突然、打ち破られる。放課後、お気に入りの場所で出会った、ひとりの少女。彼女の名は、楪 いのり(ゆずりは いのり)といった。集が憧れ、ウェブ上で絶大な影響力を誇る人気の歌姫。そして彼女には、もうひとつの裏の顔があった。“GHQ”からの「日本の解放」を謳い、命を賭けて孤独な戦いを続けるレジスタンス組織“葬儀社”。いのりは、17歳の若き首領 恙神 涯 (つつがみ がい)に率いられたこの組織のメンバーでもあったのだ。
いのりや涯たちに導かれ、“葬儀社”の活動に関わり始める集。そして、彼の右手に現れる“王の刻印”。その“印”により集は、人の身体から「ヴォイド」と呼ばれる物質を自在に引き出し、それを武器に闘う力を得る。しかしそれはまた、彼が背負った“罪の王冠”の物語の始まりでもあった……。