Production I.G

「ウラナイ　～いや、ウレテホシイと思っています～」

星座。血液型。
最近では四柱推命や六星占術なんてヤヤコシそうなものまで使って、
ワイドショー番組で占いコーナーを見ない日はない。

特に興味はなくとも、なんとなく見たが最後、どうにも引っ掛かってしまうもの。
悪いご託宣は見なかったことにして他のチャンネルに変えてみてもやはり運勢最悪で、
ブルーな気分を押し付けられたまま一日を始めた経験、あるのでは？

さてxxxHOLiC、今夜のサブタイトルはそのものズバリ「ウラナイ」。

雑誌でひまわりちゃんとの相性を占い、その結果の良さに浮かれる四月一日。
しかし、きちんと占わないと本当のコトは判らない、とバッサリの侑子。
侑子は四月一日を『本物』の占い師に引き合わせようとするのだが———。

知ることの叶わないコトガラを告げ示す。歩むべき道を指し示す。

ＴＶや雑誌の占いは不特定多数に結果だけぶん投げるけれど、占い師はそれを「仕事」にしている。
占う者と占われる者、一対一の勝負のような「生き筋」のやりとり。
『結果に責任を持つ』ことがこれほど難しい職業はない。

本編に登場する、それを生業とするふたりの占い師。片方には決定的にあるものが欠けている…。

とても単純で、けれど大切で、でも難しい、ヒトとしての「ありさま」のようなもの。
それは一体なんなのか———今宵、四月一日とともに確かめていただきたい。

いま進行中の話数がV編（※）直前、いよいよ大詰め。
リテイク（やり直し）カットを撮影しなおすたびに「ｔａｋｅ2」「ｔａｋｅ3」…
と数字が増えていくのですが、今回は「ｔａｋｅ6」まで行ったカットがありました。
『難産』でしたが、めでたくＯＫ! 次の話数も頑張りまーす。

※V編…ビデオ編集。完成した作品をテレビ放映用のフォーマットに編集する。最終工程。