作品紹介BLOOD+

2006年8月

第6回 BLOOD+の作り方「~作画監督のお仕事!その2 ~」

こんにちは~、新人広報のぺ子でございます!
前回から『BLOOD+』総作画監督 石井明治さんにお話をうかがっているのですが、今回は総作画監督の仕事内容について聞いてみたいと思います!

作画監督のお仕事
「キャラクター設定の作成」

キャラクター設定とは、キャラの誕生日や趣味嗜好の設定ではございません!
そのキャラクターの体型や表情、衣装など、アニメーションの作画作業に必要不可欠な情報を絵で表現した、作画の基本のようなものです! その枚数たるや膨大で、新キャラが登場するたびに、時を経て衣装が変わるごとに、必要に応じてキャラの数以上に作られるのです!!(TOP画像参照のこと)

——キャラクター設定を作るときの心構えはありますか?

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『BLOOD+』はキャラクター原案として箸井地図さんがたっていらっしゃいます。なので、箸井さんのキャラ原案をもとに、その世界観を壊さないようにすること。あとは自分が総作画監督だから、自分で描きやすいように、かな(笑)

——たしかに(笑)。リクなんか箸井さんの絵の雰囲気がありますね。

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うん。箸井さんの漫画を見たりして、本当に試行錯誤しました。漫画家さんの絵って、アニメと違って安定してないでしょ、悪い意味ではなく。常に変化し続けているというか……アニメでは、それじゃ駄目だから。最初はね、箸井さんに合わせようとしてたんだけど、今は結構自分流で描いているるかもしれない(笑)

——苦労した記憶のあるキャラとか、いたりしますか?

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一番最初の小夜の設定かな。最初の頃は、自分の中で小夜のキャラクターが固まっていなかったからね…。凄く迷いがあって。迷いがあったときに描いたものだから、出来としてはちょっと不本意だったりする、今となってみるとね。

——例えば、どんなところが?

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何というか、堅い感じっていうのかな~? でも、それを描いていた当時の制作状況ではそれが精一杯というか……時間さえあったら、もっと良いものに煮詰められたとは思うんだけど。

——『BLOOD+』に入る前の作品で、男性キャラばかり登場する作品の総作画監督をされていたとか。そのせいで、最初女の子が描けなかったって噂を耳にしたのですが……。

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そうそう。そう言われたりしてました(笑)そんなつもりはなかったんですけど……周囲からは、言われてましたね。

——最初の設定の小夜がボーイッシュなのは、その影響だったり?

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いや、そういうわけじゃないけど。なんとなく最初から“スポーツする人かな?”ってイメージがあって……だからスポーティにしてみたというか、引き締まった感じの女の子というか。もともと『BLOOD+』 が少女漫画だから、胸とかウエストラインとか、女性っぽい体型での“女の子”を表現したくなかった、っていうのもあるのかもしれないね。

——それと『BLOOD+』の男性キャラって美形ぞろいだと思うのですが、これはやはり「美形を描け!」って指示があったりするんですか?

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そういうわけじゃないんだけど(笑) 何というか、ニーズに応えようとするとそうなってしまったというか……。デヴィッドとか、キャラクターとしてはそんなに美形じゃないハズなんだけど、どうも格好良く描いてしまうんだよね。ファンの人が喜んでくれるなら、そういう風に描こうかな、って。

——ソロモンなんか人気出そうですよね! 甘いマスクにやわらかい物腰で……。

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そうかな~? 逆に典型的な美青年過ぎて、これはウケないんじゃないかって思ってたけど(笑)

——確かに、典型的ですよね。シフとかはどうですか? ぺ子は個人的に好きなんですが!

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う~ん。でも、みんなすぐ死んじゃうからね。イレーヌも「お! 人気出てきたかな?」って思ったら、あっという間に……ね。

——たしかに早かったですね。ギィなんか特に……。

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本当、ギィなんて、登場した話で死んじゃったからね。

——シフといえば、マントの下の設定が活用されてませんよね?

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あれはね、結構悲しかったりするかな(笑)
まあ、彼らは陽の光に当たることができない設定だから、常にマントを着ているのはしょうがないんだけど。

——設定といえば、『BLOOD+』は笑顔の設定が少ないですよね。

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そうだね。満面の笑顔みたいなのは無いかも。

——小夜の笑顔とか、描きたくなりませんでしたか?

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逆に、笑顔っていうのを決めないほうが良いかなぁ、と。ラフでは描いてみたりはしてたんだけど。自分の中で「小夜」ってキャラクターが確立されてから描こうかなって。

—— 一番最初の表情設定には、ちょっと笑顔の小夜がいますよね?

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そうだね。まあストーリーの中で小夜が心から笑顔だったのって、最初の本当に第1話くらいだからなぁ。それ以降の笑顔は、どこか憂いがあるというか、影があるというか。

——これからストーリーは佳境に入るわけですが、笑顔の設定を作る予定は?

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う~ん、どうかな。作らないというか、作れないかな。表情が暗く、厳しくなることはあっても、明るく崩れることは無いと思うから。

——何とも意味深ですね! これから小夜にどんな運命が待ち受けているのでしょうか!?
 ますます目が離せなくなってきました~~!!!!

さてさて、次回は引き続き石井さんに「版権イラスト」と「作画の修正作業」についての
お話をおうかがいいたします☆お楽しみに!

2006年8月16日 ゴ★ウ

お疲れさまです。ゴ★ウです。

巴御前の弟君が、
海外研修のお土産にと香水を送ってきました。
なにぶん、お洒落っけのない巴御前と私ですから、
これどうすれば、なんて目の前に置かれても
どうにもなりゃしません。

したらOO(ダブルオー)、
箱の外から匂いを嗅ぐだけのおなご2人を尻目に
手馴れた手付きで取り出し身に付けて、
「けっこう良い香りなんじゃないの?」
と言って、さっそうと立ち去った訳ですが。

良い香りって何の香り?と箱を見たところ、
トイレタリーパフューム(うろ覚え)との文字が目に入り…
「もしやトイレの芳香剤!?!」
私と巴御前はプロデューサーにトイレの芳香剤を
かけさせちゃったと大慌て。

慌てながらも
ビンを箱ごとそっとトイレに置こうとしたら、
ネットで言語検索してた監督が言いました。
「トイレタリーパフュームって香水の事だってよ」

安堵です。

2006年8月24日 ゴ★ウ

お疲れさまです。ゴ★ウです。

夕方になると、キタッ!と思う瞬間が。
脳の裏っかわでキュピィーンと受信します。

別に発想が湧いたとか、素敵企画を思いついたとか、
超捨てゼリフを発明したとかはっちゃけたとか、
電波を受信したワケじゃないですよ。
私の背後の棚に設置されてるFAXの受信音が、
キュピィーンって音なだけですよ。

なにぶん、紙受けがブチ壊れているので
用紙が出力される際、手ずから受け取らないと、
棚の隙間とかに落ちて紛失しちゃうんですよ。
恐ろしい!!!

だから今日も夕方が来ると反応します。
キュピーン、キタッ!!!

PS.
社長へ。新しいFAX買っても良いですか。

2006年8月30日 ゴ★ウ

お疲れさまです。ゴ★ウです。

夕方になると力が入りません。
頭の回転も周回遅れになりがちなので、
制作部長が自腹でふるまってくれてる
お菓子箱に助けを求めます。

毎夕チョコ3個を頂いてくっつーのが日課なもんで、
えーと、チョコ3個×月26日×12ヶ月=936個

…ん?936個???

日によっては5.6個を頂いてるから、+αもっとだよな。
って事は、一年で1000個くらい食べてるんすかね、私。

チョコ1000個分のこのご恩、
いつかお返ししたくも、さっぱり思いつかないので、
お菓子箱をカラにする事で誠意を見せたいと思います!!!