作品紹介BLOOD+
- 各話紹介
- 第1話「ファーストキス」
- 第2話「魔法の言葉」
- 第3話「はじまりの場所」
- 第4話「アブない少年」
- 第5話「暗い森の向こうへ」
- 第6話「おとうさんの手」
- 第7話「私がやらなきゃ」
- 第8話「ファントム・オブ・ザ・スクール」
- 第9話「それぞれの虹」
- 第10話「あなたに会いたい」
- 第11話「ダンスのあとで」
- 第12話「白い霧にさそわれて」
- 第13話「ジャングル・パラダイス」
- 第14話「さいごの日曜日」
- 第15話「おいかけたいの!」
- 第16話「シベリアン・エクスプレス」
- 第17話「約束おぼえてる?」
- 第18話「エカテリンブルグの月」
- 第19話「折れたココロ」
- 第20話「シュヴァリエ」
- 第21話「すっぱいブドウ」
- 第22話「動物園」
- 第23話「ふたりのシュヴァリエ」
- 第24話「軽やかなる歌声」
- 第25話「赤い盾」
- 第26話「サヤに従うもの」
- 第27話「パリ・ジュテーム」
- 第28話「限りあるもの」
- 第29話「呪われた血」
- 第30話「ジョエルの日記」
- 第31話「壊れゆく盾」
- 第32話「ボーイ・ミーツ・ガール」
- 第33話「信じるチカラ」
- 第34話「俺たちのいる世界」
- 第35話「希望のない明日」
- 第36話「すれちがう想い」
- 第37話「狂おしいまでに」
- 第38話「決戦の島」
- 第39話「魔法の言葉をもう一度」
- 第41話「私の居場所」
- 第40話「シュヴァリエの見る夢」
- 第42話「響く、歌声」
- 第43話「こころ乱れて」
- 第44話「光の中に」
- 第45話「手のひらを太陽に」
- 第46話「あした天気になあれ」
- 第47話「全ての血を超えて」
- 第48話「摩天楼オペラ」
- 第49話「二人の女王」
- 第50話「ナンクルナイサ」
2006年8月
第6回 BLOOD+の作り方「~作画監督のお仕事!その2 ~」
こんにちは~、新人広報のぺ子でございます!
前回から『BLOOD+』総作画監督 石井明治さんにお話をうかがっているのですが、今回は総作画監督の仕事内容について聞いてみたいと思います!
作画監督のお仕事
「キャラクター設定の作成」
キャラクター設定とは、キャラの誕生日や趣味嗜好の設定ではございません!
そのキャラクターの体型や表情、衣装など、アニメーションの作画作業に必要不可欠な情報を絵で表現した、作画の基本のようなものです! その枚数たるや膨大で、新キャラが登場するたびに、時を経て衣装が変わるごとに、必要に応じてキャラの数以上に作られるのです!!(TOP画像参照のこと)
——キャラクター設定を作るときの心構えはありますか?
『BLOOD+』はキャラクター原案として箸井地図さんがたっていらっしゃいます。なので、箸井さんのキャラ原案をもとに、その世界観を壊さないようにすること。あとは自分が総作画監督だから、自分で描きやすいように、かな(笑)
——たしかに(笑)。リクなんか箸井さんの絵の雰囲気がありますね。
うん。箸井さんの漫画を見たりして、本当に試行錯誤しました。漫画家さんの絵って、アニメと違って安定してないでしょ、悪い意味ではなく。常に変化し続けているというか……アニメでは、それじゃ駄目だから。最初はね、箸井さんに合わせようとしてたんだけど、今は結構自分流で描いているるかもしれない(笑)
——苦労した記憶のあるキャラとか、いたりしますか?
一番最初の小夜の設定かな。最初の頃は、自分の中で小夜のキャラクターが固まっていなかったからね…。凄く迷いがあって。迷いがあったときに描いたものだから、出来としてはちょっと不本意だったりする、今となってみるとね。
——例えば、どんなところが?
何というか、堅い感じっていうのかな~? でも、それを描いていた当時の制作状況ではそれが精一杯というか……時間さえあったら、もっと良いものに煮詰められたとは思うんだけど。
——『BLOOD+』に入る前の作品で、男性キャラばかり登場する作品の総作画監督をされていたとか。そのせいで、最初女の子が描けなかったって噂を耳にしたのですが……。
そうそう。そう言われたりしてました(笑)そんなつもりはなかったんですけど……周囲からは、言われてましたね。
——最初の設定の小夜がボーイッシュなのは、その影響だったり?
いや、そういうわけじゃないけど。なんとなく最初から“スポーツする人かな?”ってイメージがあって……だからスポーティにしてみたというか、引き締まった感じの女の子というか。もともと『BLOOD+』 が少女漫画だから、胸とかウエストラインとか、女性っぽい体型での“女の子”を表現したくなかった、っていうのもあるのかもしれないね。
——それと『BLOOD+』の男性キャラって美形ぞろいだと思うのですが、これはやはり「美形を描け!」って指示があったりするんですか?
そういうわけじゃないんだけど(笑) 何というか、ニーズに応えようとするとそうなってしまったというか……。デヴィッドとか、キャラクターとしてはそんなに美形じゃないハズなんだけど、どうも格好良く描いてしまうんだよね。ファンの人が喜んでくれるなら、そういう風に描こうかな、って。
——ソロモンなんか人気出そうですよね! 甘いマスクにやわらかい物腰で……。
そうかな~? 逆に典型的な美青年過ぎて、これはウケないんじゃないかって思ってたけど(笑)
——確かに、典型的ですよね。シフとかはどうですか? ぺ子は個人的に好きなんですが!
う~ん。でも、みんなすぐ死んじゃうからね。イレーヌも「お! 人気出てきたかな?」って思ったら、あっという間に……ね。
——たしかに早かったですね。ギィなんか特に……。
本当、ギィなんて、登場した話で死んじゃったからね。
——シフといえば、マントの下の設定が活用されてませんよね?
あれはね、結構悲しかったりするかな(笑)
まあ、彼らは陽の光に当たることができない設定だから、常にマントを着ているのはしょうがないんだけど。