IGPX 寺川英和インタビュー IGPX 寺川英和インタビュー

PROFILE

IGPX 寺川英和インタビュー
名前
寺川英和(てらかわ・ひでかず)
経歴
1965年7月26日生まれ。1992年プロダクション I.G入社。
劇場『機動警察パトレイバー 2 the Movie』(1993)制作進行・担当ののち、押井守監督のプロモーションビデオ『サンサーラナーガ 2』(1994)で演出デビュー、『クレヨンしんちゃん』等の演出を経てプロデューサーとなる。
代表作
テイルズ オブ』シリーズ(1997~)
サクラ大戦 2 ~君、死にたもうことなかれ~(1998)
ワイルドアームズ2ndイグニッション(1999)
人狼 JIN-ROH(2000)
サーヴィランス 監視者(2000)

『IGPX』は、シンプルで面白い、来週もまた見たくなる作品

——Cartoon Networkとの共同製作について

 全13話のオリジナルTVシリーズの制作というオファーがあってスタートしました。Cartoon Networkからのオファーということで、海外での展開を意識したんですが「アメリカ向け」といっても、どういった作品が求められているのか完全には判らない。

それならば、自分たちが培ってきた作品作りのスタンスを貫こうということになりました。ストーリーもシンプルで、とにかく見て楽しい作品を作ろうということです。また、打ち合わせが進むうちに国内での展開も考えて、最終的には全26話になりました。


——『IGPX』の制作スタッフについて

 『IGPX』の企画が立ち上がった頃は、ちょうどI.Gで3Dプロデュースの水谷(英二)氏を中心とする3Dチームが作られたタイミングだったので、メカシーンに関してはすべて3Dで表現することにしたんです。

さらにメカデザイン&3D監督として竹内(敦志)氏を起用して、これまで磨き上げた2Dアニメーションの技術と3D機材のエキスパートの力が融合した3Dチームによって迫力のあるバトルシーンを作りあげる事が出来ました。


——Dシーンの表現力について

 初めての挑戦ということで、最初は本郷監督もいろいろと苦労なさったようですが、スタッフ全員の協力によって、回を追うごとに表現力がアップしてきてます。私もプロデューサーとして、チェック作業に立ち会っていますが、最近はどんどん映像にメリハリが出てきたようで、毎回楽しみにしています。


——ドラマ展開について

 とにかく「判りやすい作品」であることを心がけています。現代のF1的な魅力を持った未来のレースという舞台で、苦悩しながらもさらなる高みを目指して努力する主人公の少年の成長とその仲間たちの友情を描いたスト-リーです。シンプルで面白い、来週もまた見たくなる作品ですね。


——放映を心待ちにしているファンの皆さんに一言

 基本は前向きに。どんなつらいことが起きても、後ろ向きには倒れないという精神で頑張りますので、よろしくお願いします。